2014年2月27日木曜日

ポルシェ911タルガ 911が理想のフォルムを獲得!

  ポルシェ911って趣味のクルマとしては高価すぎて、有名人か相当な金持ちにでもならない限りは全然現実味がないのですけど、それでもこのクルマを見た時は、頑張って稼いでいつかは乗ってやろうという気持ちになりましたね。GT-Rの時は価格にビックリで、そこそこ成功できたらご褒美で乗ろうくらいでしたし、アウディR8は正直言ってそこまで欲しいとは思わなかった・・・。911も現行の991になって内装の質感が一気に上がり、リアのデザインもとても良くなったのですが、これを買うために頑張ろうという気は起きなかったですね。

  開放感があるオープンルーフの形状も各社いろいろ改良を重ねていて、これからますますオシャレな形状のものが出てくると思いますが、どれだけ隙のないデザインにするかが案外難しいようです。雨の多い日本では、開けても閉めてもカッコいいクルマがいいですよね。しかも屋外の保管となるとハードトップがベター。これが案外難しくて、マツダロードスターRHT、Z4、SLKなんかは、開いている分には優雅ですが、閉めるとイマイチなんですよね。その点で一番よく頑張っているのが、旧3シリーズクーペで新しく4シリーズにも設定されるカブリオレで、開けても閉めても期待通りのスタイリングです。ただし4シリーズ本来の後部座席のスペースやトランク容量はかなり制限されてしまいますが。

  ボクスター、ザ・ビートル、ゴルフ、マツダロードスター、フェアレディZ、ミニクーパーS・・・他にもあるかもしれませんが、これらソフトトップモデルのルーフユニットは同じ部品メーカーが供給しているのか?と思うくらい似ていて個性がないなと思います。いずれもコストパフォーマンスに優れたクルマなのであまりウルサイことを言うのはどうかと思いますが、やはり趣味のクルマならばできれば他の車種と共通の部品は減らしてほしいかな・・・。

  911カブリオレは価格の割にデザイン上の配慮が希薄で、特に日本では人気になるわけないと思います。同価格帯のオープンでポルシェにこだわらなければ、SLやジャガーFタイプの方がデザインは断然に洗練されています。997も991もかなりの頻度で見かけるのですが、カブリオレは相当にレアで見た記憶がないくらいなのでやはり敬遠されているのでしょう。ポルシェとしもカブリオレの不人気を承知した上で、それを挽回すべくデザインを頑張った結果に出した結論が911タルガの復活といったところでしょうか。

  太いシルバーのBピラーが追加されただけで、カブリオレとはイメージが大きく変わるわけですが、何より車体後方に力強さを感じるられるのがポイント。これまでのポルシェのデザインの大きな弱点はリアデザインにグラマラスさがないことで、これは他のドイツブランドにもある程度は共通した特徴な気がします。特に水冷式になって大型化した996以降の911にとってはここのデザインは生命線といってもいいくらいです。個人的な趣味で恐縮ですが、ホンダ初代NSXや日産GT-Rはこのポイントを巧みに押さえていて普遍的な美しさのリアを備えています。

  このBピラーはルーフ収納時に可動するバーなので車体剛性にはあまり寄与しないようです。それでもあれだけの幅を与えたのはデザインを考えてのことでしょう。そしてなによりポルシェの強烈なこだわりが見られるのは、このタルガを全てAWDモデルにしたことです。リトラクタブルハードトップを採用することで、かなりの重量があるルーフの位置が変化するので、車重のバランスが無視できない範囲で動くようで、どちらの状態でもトラクションが安定して、高いパフォーマンスを発揮しつつ安全に走行できる配慮がされているのにはポルシェのプライドを感じます。しかしその結果1500万円という価格になってはいますが・・・。それでもやはりというべきか、予約を開始した日本での人気は相当のようです。

  
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